2013年(平成25年)11月~翌年1月頃まで、ひたすらDVDの講義(電気数学、理論、機械、電力、法規)を見続けました。最初は自宅でパソコンで見ていたのですが、何十時間もあるためなかなか終わらず、また繰り返し見る必要があると思ったため、DVDの動画をアイフォーン(iPhone)に取りこんで、通勤時間に見ることにしました。

DVDの動画をアイフォーンに取り込むには、フォーマットやサイズの変換等ややこしいことをしなければならないため、この分野にあまり明るくない私にとっては、結構ハードルが高く、作業はなかなか進みませんでしたが、がんばってやり通しました。

実は、この「講義動画のアイフォーン取りこみ」が、絶対的な勉強時間を増やすことにつながり、結果として3年目に合格できた要因の一つとなったのではないかと思います。

また、年明けから過去問に徹底的に取り組むことにし、神田神保町の三省堂書店に行って、電気書院から出ている『電験3種過去問マスタ ○○の15年間 平成26年版』シリーズ(○○には科目名が入る)の「理論・電力・機械・法規」の4冊を購入しました。(理論は既に合格しているのでこの年は使用せず。)

この『過去問マスタ』のよいところは、過去15年分の問題がすべて載っていて、出題分野別、類題別、出題年度順に分類されているため、やっていくと出題傾向が分かってくるのと、「今年出ない問題」が予想できる点です。この点については、後で説明します。

あと、大きさが他の過去問題集のような電話帳サイズではなく、単行本サイズで科目ごとに分かれているため、持ち運びがし易いことと、基本的に左ページが問題、右ページが解答解説という見開き構成になっていて、それが私の勉強スタイルに合っていました。

ただ、電験3種の試験範囲は膨大ですので、『過去問マスタ』を1周して一番前に戻ると、覚えたはずの解き方をすっかり忘れていて、また一から覚えなければならないという悩みに直面しました。

私の年齢が40代に入っていて、30代前半頃までの記憶力が無くなっているというのもありますし、何か覚えるよい方法はないかと思い、ネットのアマゾンで勉強法や記憶法の本を検索して、レビューを参考に何冊か購入しました。

その中に、試験勉強法の研究家である宇都出雅巳氏の『なるほど!合格勉強術』(実務教育出版) という本があり、その本で
宇都出氏が提唱している「高速大量回転法」という考え方が納得できたので、その方法を使って過去問題集に取り組むことにしました。

100パーセントこの
「高速大量回転法」メソッドに従ったわけではないのですが、この考え方を論説問題対策として過去問の勉強法に取り入れた結果、非常に有効な方法となり、これも3年目に合格できた要因の一つになったと思います。

そして計算問題に関しては、受験2年目に購入した
e-DENの『過去問完全KO作戦Ver.3』DVDの解法を、『過去問マスタ』の余白に書き写して覚え、その解法を見ないで紙に再現するという勉強法を取りました。『過去問完全KO作戦』の解答の方が、分かりやすかったからです。

次回からは、私が受験3年目にやってみて有効だったこれらの勉強法について、もう少し詳しく説明していきたいと思います。