私が受験3年目にやってみて有効だった勉強法は、次のようなものでした。

基本となるキーワードは、「常識化するまで繰り返す」です。

まず、不動弘幸先生の電験三種講義DVD(e-DEN)の動画を、アイフォーン(iPhone4 32GB)に取りこみました。私の場合はたまたま使用していない古いアイフォーンを持っていたので、それを動画視聴専用に使いました。

この動画を、過去問題集を開くことができない状況の時や、そのほかあらゆる隙間時間に視聴しました。動画を見れる状況の時は見ますし、動画を見れない状況の時は音声だけ聞きました。

私は自宅からバスと電車を乗り継いで、会社まで1時間ぐらい通勤時間がかかるのですが、乗り物の中では動画を見て、乗り継ぎでの移動中など歩いているときは音声だけを聞きました。 アイフォーンはサイズが小さいので、乗り物の中で立っていても動画の視聴が可能です。もちろん周囲に音が漏れないように、カナル(耳栓)形のイヤホンをつけて視聴します。

このスタイルだと、休みの日に外出したときの移動中とか、自宅でくつろいでいる体勢の時でも
動画が視聴できますし、目が疲れているときでも、とりあえず音声だけでも聞くといったことが可能です。

始めの頃は普通に視聴していましたが、動画が何十時間もあってなかなか進まないため、再生スピードを変えられる動画用アプリを使って(いくつか試した結果、最終的にAVPlayerというアプリを使いました)、再生スピードを速くして視聴していました。

最初は1.2倍速から始めて、最終的には、アプリで出来る最高の2倍速で動画を視聴しました。何回か繰り返すと、話される内容に馴染みが出来てくるので、2倍速でも聞き取れるようになってきます。この方法だと、視聴時間を半分に短縮できますので、短期間に繰り返せるようになります。

このアイフォーンによる動画視聴を試験直前まで繰り返した結果、講師の不動先生の関西弁での講義が(倍速なので早口で(笑))脳内再生されるようになり、文系出身で理系知識ゼロの私でも、電験3種の試験範囲に出てくる専門用語とその説明内容が自然と覚えられ、「常識化」することができました。

隙間時間を講義動画視聴でつぶすことにより、フルタイムで仕事をしながらの受験では確実に不足する勉強量を補うことができた結果、3年目に3科目合格できたのだと思います。