戦術(理論編1)で「電験3種超入門 (理論編)」(池田裕著、エコテクノ出版)を紹介しました。電験3種の出題範囲を勉強するのには大変分かりやすい本ですが、、今まで電気理論の勉強をまったくやったことがない人にとっては、そうは言ってもややハードルが高いことは確かです。

もしあなたが「電験3種超入門 (理論編)」を読んでみたが、よくわからないとか、多少時間がかかってもよいのでこの際、電気理論を基礎からしっかり勉強したいと思うのであれば、廣済堂出版から出ている電気基礎講座シリーズの「プログラム学習による基礎電気工学 直流編、電磁気編、交流編、電気回路編」の4冊を先にやることをおすすめします。

ただ、この本も4冊あって量が多いので、合格まで半年延びる覚悟が必要かもしれません。

この本も、ジュンク堂や三省堂などの大型書店には置いてありますし、アマゾン等のネット書店で購入可能です。

この本は、工業高校や職業訓練校でこれから電気を学ぶ人を想定していますので、中学卒業レベルの学力(国語・数学・英語)があれば理系知識ゼロの人でも読み進めることができます。

特徴としては、家庭教師の先生が生徒に説明してくれるような感じで書かれていて、一人でも自習できることと、電気の法則を、実際に電気の実験をやった結果から導きだしてくれる(実験の内容も書いてくれている)ところが理系知識ゼロの人間からすると非常に分かりやすいです。

この本で勉強する時に注意する点は、昭和の時代に書かれていて今の時代に合わせて改訂されていないため、電気の図記号が今のものと違っているところです。(例えば抵抗の図記号が昔のギザギザのままになっていいます。)電験3種の試験問題は当然今の図記号で出題されますので、この本の記号で覚えないように気をつけましょう。

もし、「プログラム学習による基礎電気工学 直流編、電磁気編、交流編、電気回路編」に出てくる計算がよく分からないという場合、中学レベルの数学を復習する必要があります。その場合は、同じく廣済堂出版から出ている「「プログラム学習による電気のやさしい数学1」をやってください。この本も独学用に書かれています。