こうして電験3種受験生活2年目に入ったわけですが、初年度9月の試験終了から翌年3月頃まで、会社内のごたごたが原因で、勉強に集中できない環境が続きました。

あせった私は、東京で土日に開催されている民間の電験3種対策講座に申し込み、なんとか勉強に集中できる環境を作ろうとしました。

この講座は、3月~7月までの間に電力・機械が各4日間づつ、法規が2日間ありました。講義は過去によく出題されている計算問題の解法が主な内容で、役に立つものではありましたが、会社内のごたごたが解決した後も、平日の夜に勉強を始めても、昼間の仕事の疲れからすぐに眠くなってしまうことと、文系出身で計算問題がもともと苦手なため、理解に時間がかかり、なかなか復習が進みませんでした。

そんな感じで時間があっという間に過ぎていき、7月に講座が終了した段階で、講義ノートを見ながら復習しようとしたところ、前の方に習った内容をほとんど忘れていました。

それでも、初年度まぐれで理論に合格してしまったため、「電力と法規は、直前1か月で詰め込めばなんとかなるだろう。機械はもしだめでも、来年集中して勉強すればいけるだろう」という、今思えば非常に甘い考えでいたのでした。

模擬試験(実力だめし)として8月に受けたエネルギー管理士試験(電験3種の電力・機械の出題範囲との共通部分が多かった)の自己採点結果が、4科目中2科目合格だったことも、なんとかなるかも、という期待を抱かせる原因でした。

残り1か月で過去問を解きまくろうと思い、オーム社から出ている電話帳サイズの過去16年分の過去問題集に取り組みましたが、計算問題の解答解説が理解できなかったため、使える教材がないかネットで検索して見つけた、e-DENの「過去問完全KO作戦Ver.3」をアマゾンで購入しました。

ひたすらDVDの解説映像を見ながら問題の解法を覚えましたが、3科目の出題範囲がとてつもなく広いことに、今更ながら気づきました。

問題集を一周して始めに戻ると、最初の問題の解き方を忘れているといったことの繰り返しなのです。
自分の記憶力のなさに直面し、これでは間に合わないとあせりました。

そしてこの年の8月の暑さは尋常ではなく、暑さからくる疲労も重なって、平日は勉強がなかなか進みませんでした。

試験直前5日間は、暑さを避けるため、夏季休暇をとってビジネスホテルに缶詰めになり、ひたすら「過去問完全KO作戦」を繰り返しましたが、一夜漬けの詰め込み暗記は結果として、うまくいきませんでした。

結局、2013年(平成25年)9月1日の試験は、

電力 55点で不合格 (合格基準点56.32点以上)
機械 40点で不合格 (合格基準点54.57点以上)
法規 39点で不合格 (合格基準点58点以上)

3科目すべて不合格という残念な結果に終わりました。